早起きと遅起きのどちらが健康的なのでしょうか?最近の研究によると、遅起きの方が健康的とのことです。一見、夜更かしは不健康であり、早起きの方が健康的なのではと考えがちですので、遅起きが健康に良いとは、驚きの結果ですよね。

早起きが健康的でない理由

オックスフォード大学のケリー博士の研究によると、早起きの場合、人間の体内時計とのズレが生じやすくなります。つまり、人間は身体のあらゆる部位に体内時計がありますが、早起きをすると、体内時計のズレが生じるとのことです。表現を変えると、本来、人間は遅起きなのかもしれません。よくよく考えると、猿から人間に進化する数十万の間、好きな時に起きて、寝ていた生活をしていたはずです。

また、早起きによる体内時計のズレが、身体に悪影響を及ぼすことが研究により明らかとなっています。具体的には、高血圧、糖尿病、メタボリックなどの、重篤な病気のリスクが、早起きの方が高いことが判明しています。

また、7時以降に起きている(遅起き)高齢者と、6時前に起きている(早起き)高齢者の健康状態を調査した結果、循環器系の病気(脳梗塞、心筋梗塞等)の発症リスクは、早起きの高齢者の方が約4割高いことが判明しています。つまり、遅起きの方が寿命が伸びると言えます。

また、人間の体温は、朝の4時~6時に最も低くなるとされています。この時間帯に起床することで、体温が低い状態で活動することになり、身体の負担がかかりやすくなります。この点からも、遅起きの方が健康的に理にかなっていると言えます。

理想的な起床時間とは?

ケリー博士の研究で導き出した、理想的な起床時間は以下の通りとなりました。

青年期(15~30歳)…朝9時起床
壮年期・中年期(31~64歳)…朝8時起床
高年期(65歳以上)…朝7時起床

青年期(15~30歳)の方の場合、理想の起床時間が朝9時なのですが、学校や会社が始まりそうな時間です(笑)。この研究によると、学校や会社は、朝10時や11時に開始するのが理想となります。会社の場合、就業時間が10時の会社は、よく見かけます、学校の開始時間を朝10時や11時にするには、政治レベルでの変更が必要かもしれません。

また、上記のデータから、遅起きが健康的と言っても、あまりに遅く起きるのも良くないこともわかります。

早起きの場合、集中力も低下する

ケリー博士の研究によると、朝から仕事を開始する医者と、勤務シフトにより昼から仕事を開始する医者の勤務状況の調査を行いました。この調査の結果、朝から仕事を開始する医者の方が、医療ミスをする割合が、36%多いことが判明しました。朝早く起きることで、脳等に負担がかかり、集中力が低下したといえます。

睡眠のゴールデンタイム

一方、22時から深夜2時の間に睡眠していると、成長ホルモンが分泌されやすく、体内時計も整いやすくなることから、22時から深夜2時の間は、睡眠のゴールデンタイムと言われています。

ケリー博士の研究も考慮すると、22時から深夜2時の間にできるだけ睡眠するようにしつつ、遅く起きるのが理想的となります。つまり、遅起きが健康的といっても、睡眠のゴールデンタイムを過ぎた、夜の3時に寝て朝の10時頃に起きるような夜更かしの生活リズムも、不健康的と言えます。

確かに、個人的にも夜の3~5時ぐらいに寝ると、いくら遅く起きても、疲れがとれない経験があります。とくに徹夜麻雀なんかをしてしまうと、その日は、睡眠をとっても、頭があまり働かす、その日を有効活用できないことが多いです(笑)。

まとめ

いかがでしたでしょうか?個人的には、早起きが健康的であるとの情報を昔からよく見かけていたので、早起きが不健康であるとの、ケリー博士の研究は驚きの結果です。確かに、土日に好きなだけ寝ると、起床時間は自然と遅くなり、疲れもとれるので、そういう意味でも、遅起きは理にかなっているのかもしれません。ケリー博士のような研究成果が今後も増加すると、「遅起きが健康的」が新常識となるかもしれません。