光速を超えるワープ航法は理論的に実現可能?

光速を超えるワープ航法は理論的に実現可能?

近年、物理学者が提唱したアルクビエレ・ドライブ法によれば、理論上、光速を超えて、移動(ワープ)できることが示されています。

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アルクビエレ・ドライブ法によるワープ航法とは

アルクビエレ・ドライブ法は、メキシコ人物理学者ミゲル・アルクビエレが提唱したワープ方法です。

この方法では、宇宙船の後方で小規模なビッグバンを起こしつつ、宇宙船の前方で常に小規模なビッグクランチを生じさせます。この時生じる空間の歪みにより、宇宙船を移動させます。

書いて思い出したのですが、アニメ宇宙戦艦ヤマトでは、空間をセロテープに見立てて、セロテーブの切れ端の両端を結ぶことで宇宙戦艦ヤマトのワープを実現させていました。

一方、アルクビエレ・ドライブ法によるワープ航法は、宇宙戦艦ヤマトのワープとは異なっています。アルクビエレ・ドライブ法では、疑似的に、ビッグバンやビッククランチを起こさせて、空間を歪ませることで、光速以上の速度で宇宙船を移動させます。

アルクビエレ・ドライブ法によるワープ航法は、光速制限の相対性理論と矛盾しない

一見、光速以上の速度で移動するワープ航法は、光速以下の制限がある相対性理論と矛盾しているように思われます。

しかし、以下の記事で述べたように、アインシュタインの一般性相対理論で制限しているの、物質は光速以上で移動できないことです。
光より速いものは存在するの?

一方、空間の移動(歪み)に関しては、光速で移動可能であり、実際に宇宙の膨張速度が光速を超えていることが実験で確認されています。また、インフレーション理論では、ビックバンの初期に光速以上で宇宙が膨張していたことは、よく知られています。

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ワープ航法は本当に実現可能?

ルクビエレ・ドライブ法を実現させるためには、疑似的に、ビッグバンやビッククランチを起こす必要があります。つまり、疑似的に空間を歪める技術が必要になります。

この点に関して、ある物理学者が1997年に発表した論文では、にアルクビエレ・ドライブ法を実現させるために、宇宙の100億倍のエネルギーが必要であると主張しました。

この場合は、宇宙の100億倍のエネルギーを集めるのは不可能ですが、現在もアルクビエレ・ドライブ法によるワープ航法の実現させる新しいアイディアが物理学者の間で議論されています。

近い将来もしかしたら、ワープ航法で光速以上で移動できているかもしれません。例えば、「今週末アンドロメダ星雲に行ってきま~す。」みたいな会話があるかもしれません(笑)。

仮に光速以上での移動が実現すれば、過去に移動が可能

仮にワープ航法で光速以上で移動が可能な場合、過去にタイムトラベルできる(戻れる)ことが可能になります。一方で、過去に戻れた場合に歴史を変えた場合、現在との整合性(因果律)はどうなるのか等、色々と複雑な問題がありそうです。

個人的な感想

現在のところ、ワープ航法で光速以上で移動する理論に対する理論的な矛盾はなく、ワープ航法で光速以上で移動することは将来可能化もしれません。

現在の宇宙の大きさは、無限大か無限大に近い大きさであると予測する実験結果があります。仮に宇宙の大きさがほぼ無限大で、無数の知的生命体が、光速を超えるワープ航法を実現させたとします。

この場合、例えば、別の星に機械生命体をワープ航法で送り出します。その別の星に到着したら、その星の材料でワープ航法が可能な宇宙船を作り上げます。このようにして倍々ゲームで、宇宙の星を植民地化していくので、地球も既に植民地化されていてもおかしくありません。

しかしながら、現在の地球は植民地化されていないので、やはり光速を超えるワープ航法の実現はやや難しいのではないかと思います(色々と仮説を立てた、やや苦しい考え方ですが(笑))。

いずれにせよ、物理学者の方々による研究の結果待ちということになります。