最近(2015年)、地球から約1500光年離れた恒星「KIC 8462852」の放つ光が、不規則に変化している様子がケプラー宇宙望遠鏡で観測されました。

この恒星の光度の変化は、恒星を回る惑星や小惑星では説明がつかず、この恒星は、謎の人口構造物(いわゆる「ダイソン球」)に覆われているのではないかという予測が今のところ最有力です。

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従来の説では説明がつかない

恒星「KIC 8462852」の光度の不規則な変化は、従来の説では説明できないとの論文が発表されています。

恒星を回る惑星や小惑星である説

仮に恒星を回る惑星や小惑星が原因で恒星「KIC 8462852」の光度が変化する場合、必ず周期的に光度が変化します。ところが、過去4年間のデータでは、恒星の光度の変化は、不規則・デタラメで、時には22%も暗くなっていたそうです。また、仮に恒星を回る惑星や小惑星の場合、熱で赤外線が放出されますが、この赤外線も赤外線宇宙望遠鏡「スピッツァー」では観測されませんでした。

彗星群である説

恒星「KIC 8462852」を彗星が回っているために、恒星の光度が変化するのではないかという説もあります。
しかし、2016年1月に「彗星群原因説」を否定する論文が発表されました。ルイジアナ州立大学で過去100年間のデータを調査したところ、複雑に光度が変化しており、周回する彗星では説明がつかないとのことです。

ダイソン球とは

恒星を巨大な構造物として覆う考えは、1960年にアメリカの物理学者フリーマン・ダイソンが初めて提唱しました。この恒星を覆う巨大な構造物は、ダイソン球と呼ばれています。いずれ人類も文明が発達すれば、このダイソン球を太陽の周りに構築して、太陽のエネルギーをもれなく利用すると考えられています。

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恒星「KIC 8462852」の人口生命体の調査では?

恒星「KIC 8462852」が巨大な人口構造物で覆われている可能性が高まったことから、地球外知的生命体探査(SETI)が、最近調査を開始しました。

アレン・テレスコープ・アレイによる観測結果

42台のパラボラアンテナで調査した結果、電波技術をもった宇宙人が発する典型的な信号を観測することはできませんでした。

パナマのBoquete光学SETI天文台による観測結果

同様に宇宙人が発する信号を恒星「KIC 8462852」に対して調査しましたが、証拠は見つかりませんでした。
もしかしたら、宇宙人が恒星「KIC 8462852」に巨大な人口構造物を作った後、絶滅した可能性も考えられます。

いずれにせよ、現在も観測・研究がなされているので、今後の調査結果待ちですが、仮に宇宙人が作った構造物ならかなり面白いですね。。