ナノクラフトという宇宙船を時速1億6千キロで、ケンタウルス座のα星まで飛ばす計画があるとのことです。時速1億6千キロとは、地球を1秒間で1周以上回れる速度なので、おそろしく速いですね。

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ホーキング博士も支援

ケ ンタウルス座のα星まで宇宙船を飛ばす計画は、ブレイクスルー・スターショット探査計画と呼ばれ、出資額は約1億ドル円とのことです。この計画を監督する ボードメンバーには、スティーブン・ホーキング博士、ロシア人の富豪ユーリ・ミルナー氏、ファイスブックのCEOであるザッカーバーグ氏が就任します。

ホーキング博士が参加するということは、ホーキング博士の頭脳の中では実現可能と考えていると思われます。

目的は人類移住計画?

今回の目的として、最終的には人類が移住できる星を探して、人類を移住させる考えが、ホーキング博士の頭の中にあります。

ホーキング博士は、「地球は、超新星や小惑星等、私たち自身が起こす危機にさらされている」と述べ、「人類が種として存続したいらば、自分たちの外(宇宙)に、生命体のある場所をみつけなくてはならない」と発言しています。

つまり、この地球は、隕石や核戦争など滅びる危険性があるので、いずれ人類は地球以外の星を探して移住しなければならいとホーキング博士は考えています。ちなみに最近の研究では、銀河系で居住可能な惑星は数十億個あると見積もられています。

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宇宙船ナノクラフトの仕組み

今回の計画では、宇宙船ナノクラフトの重さは、数グラム程度であり、このナノクラフトに、カメラや光子推進装置などを設置します。

このナノクラフトには帆があり、地球から約100GWのレーザーを帆に照射すると、約数分で光速の20%まで加速するようになります。また、発射コストも数十万ドルに抑えて多くのナノクラフト宇宙船を飛ばす予定です。

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往復で40年

ケンタウルス座のα星は地球から約4.4光年離れており、ナノクラフトで約20年かかるとのことです。ちなみに現在の宇宙船ではα星まで約3万年かかるとのことです。

往 復では40年になるので、協力者はみんな死んでしまうのではというツッコミが入りそうですが、医療の発達も考慮してナノクラフトの地球到着時まで生きてい るだろうと考えているそうです。確かに臓器を作るips細胞やナノテクノロジー等の発達を考慮すれば人類の寿命が大幅に伸びるのも納得できますよね。

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隕石・デブリの問題はどうする?

宇宙船を高速近くまで飛ばした場合に問題になるのが、隕石・デブリの衝突です。例えば、光速近くまで宇宙船を飛ばすと、空き缶程度の隕石が宇宙船にぶつかっただけで、水爆程度!?のエネルギーが発生します。これはもちろんエネルギーが速度の二乗に比例するからです。

今回の計画では、この点は既に考慮されていて、ナノクラフトに冗長性を持たせて、数百機を飛ばす予定です。例えば、成功率が10%の場合、100機飛ばせば、約10機は成功します。

いずれにせよ、今回の宇宙計画では有人は特に考慮されてないようです。宇宙船での飛行時にレーザー光を常時発射して隕石を壊すような隕石破壊システムがないと、やはり有人飛行は難しいかと考えれます。

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火星までの宇宙旅行も簡単

ナノクラフトを有人宇宙船にできれば、火星までの宇宙旅行も簡単になります。

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火星と地球までの距離は約1億キロ程度なので、ナノクラフトで時速1億6千キロで飛ばせば、火星まで約1時間弱で到着することになります!?現在の新幹線での東京・大阪間よりも速く到着できることになり驚異的ですね。日帰りの火星までの遠足も容易になります。