囲碁にできるだけ速く強くなるには、どのような方法があるのでしょうか?

以下では、布石、定石、ヨセ、詰碁などに分類して、囲碁を強くなるやり方と、囲碁の勉強になるリンク集について解説します。

ポイントは以下の通りです。

・速く強くなりたい場合、詰碁等の理詰めの分野の勉強をする
傾向として、できるだけ速く強くなりたい場合、建設的に勉強できるヨセ、詰碁など理詰めの方を重点的に勉強した方がよいでしょう。

・布石~詰碁を解く問題のレベルは、易しめが良い
布石~詰碁のレベルは、受験勉強の問題集選びと同様に、自分にとって難しい問題は避けて、むしろやや優しい問題を解く方が、強くなりやすいでしょう。自分にとって難しすぎると、変化があまりに多すぎて、消化不良になるからです。

・ヨセ、詰碁等の問題は短手数の方が良い
上記と同様の理由で詰碁等の場合、長手数より短手数の方が、強くなりやすいでしょう。

・やさしい問題を解く場合でも、あいまいな変化を追う方が良い
やさしい問題を解く場合でも、あいまいな変化はキチンと追うのが好ましいでしょう。あいまいな変化を明確にすることで、次から、一瞬で当該変化を把握できるようになります。この場合、変化を追う場合、囲碁盤が必要になるかもしれません。

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プロ棋士の見解

囲碁に強くなるための方法についての、プロ棋士の見解です。

井山裕太7冠の意見
碁が強くなるためには、どのような勉強をしたらいいですか? これは、碁を打つ方なら誰もが一度はプロに聞いたことがあるか、少なくとも聞こうとしたことがある質問だと思います。

そして、この質問に対する答えは決まって、次の3つのうちのどれかです。
 
1、詰碁を解く
2、棋譜を並べる
3、実際に対局する
(引用元:『NHK囲碁講座』2013年9月号より

井山裕太7冠の場合、詰碁、棋譜並べ、実践の対局の3つとなります。

依田紀基9段の場合
「私は、碁が強くなるには感動しなくてはならない、また、すぐれた棋譜を見て、この手はなぜこのように打ったのかと、疑問をつねに持つことだ」と持論を展開した。
(引用元:プロ棋士の思考術: 大局観と判断力

依田紀基9段の考え方は、独特ですね。強くなるためには、感動すること棋譜並べで常に疑問を持つことです。

布石

布石の勉強は、囲碁の中でも最も楽しい分野かもしれません。しかしながら、いくら勉強しても、なかなか強くならない傾向にあります。

一方、自分より強い相手に布石がうまくって勝ってしまう例がよくあるように、布石が強くなれば、序盤で相手を圧倒できますし、また、老化などの頭の回転力がやや衰えてきても、布石の実力は、衰えにくい傾向にあります。

布石の勉強のポイント

・建設的に勉強して強くなる

布石の考え方は無数にあるため、布石をたくさん勉強するにつれて、矛盾する考え方が出てくると、記憶の相殺が起きて、誰もがなかなか強くなりにくい傾向にあります。逆に布石を建設的に勉強できれば、布石に強くなることができます。

・新聞等の棋譜欄をスクラップするのも一つ

勉強例としては、将棋の例になってしまいますが、将棋の渡辺竜王の勉強方法が参考になるかもしれません。渡辺竜王は、毎朝、複数の新聞の将棋欄をスクラップしているそうです。棋譜をスクラップしてメモ書きなどを残すことで、たくさん布石を勉強しても、過去のスクラップを見直すことで、布石を建設的に勉強できて、記憶の相殺も起きにくくなります。

布石の問題のリンク集

布石 厚みと模様 nifty 布石問題集 毎日更新! 今日の布石

布石関連の本

わかる! 勝てる!! 囲碁序盤の打ち方: 初心者の迷い完全解消(羽根直樹)

棋譜並べ

趙治勲さん等の有名棋士を輩出した木谷道場では、毎朝、棋譜並べをしていたのはよく知られています。また、七冠を取った井山さんも布石の勉強を重視していることから、特にプロにとっては、重要な勉強法といえます。

一方、アマチュアアにとっては、人によっては、なかなか強くなりにくい勉強方法のひとつとも言えます。

まとめると、棋譜並べの勉強方法を採用するかどうかは、実際に棋譜を並べて、強くなれると実感できるか否かで判断するのも一つです。仮に、棋譜並べで強くならないと感じたら、別の勉強方法をした方が得策でしょう。

棋譜のリンク集

棋譜ぅ 囲碁上達 今日の一局 囲碁の棋譜でーたべーす 三村囲碁jp – 囲碁棋士九段

実戦の対局で強くなる

性格などに依存するのかもしれませんが、囲碁の実戦の対局で強くなる方と、実践で強くならない方がいます。
前者の方の場合、どんどん対局でどんどん強くなっていきましょう。

いずれにせよ、対局後に対局を反省することがほぼ必須になります。特に上級者の指摘を受けることも非常に有益にないます。

また、ネット対局も充実していますので、棋力アップする場として最適かもしれません。

ネット囲碁対局の一覧

ヤフー囲碁 東洋囲碁  幽玄の間  KGS Go Server

指導対局で強くなる

ややお金はかかりますが、例えば、日本棋院でプロ等の方と指導対局を打つのひとつかもしれません。

すべてのゲームに通じることですが、自分の手の弱点は、自分より強い方でないと、気が付きにくい性質があります。対局後に上級者の指摘を受けるたり、対局を反省することで、建設的に囲碁に強くなることができます。

囲碁の対局を観戦する

例えば、NHK囲碁の対局やタイトル戦のネット中堅を見るのも一つの勉強法です。

参考までにyoutubeにも囲碁対局の動画が結構あります。
youtubeの囲碁対局の動画

定石を勉強する

定石の勉強も、布石と同様になかなか強くなりにくい分野と言えます。定石が一番詳しい方が囲碁も一番強いわけでもないものの、定石を知らないと一気に不利になる場合もあり、定石はやっかいな分野の一つです。

いずれにせよ、定石の変化を追っても追いきれない場合がほとんどなので、定石において、なぜそこに石を打つのかという考え方を勉強した方が、建設的で得策かもしれません。

定石問題集 定石メニュー 戦いの定石(基本定石) 囲碁定石シミュレーション

石の取り方

石の取り方の勉強も上達できるための一つのポイントです。特に中盤、終盤でよく発生する石の取り合いも強くなる必要があります。

ヨセ

もはや伝説的な棋士である李昌鎬は神算と呼ばれるほどヨセが相当強かったそうです。ヨセが強ければ、終盤で逆転しやすく楽しくなることでしょう。

ヨセの問題のリンク集

ヨセのメニュー ヨセ問題〔級位者向け〕

詰碁

詰碁もヨセと同様、理詰めで強くなる分野の一つです。
最近まで、第一人者であった張栩さんや女流トップの謝依旻さんは詰碁が相当強いと言われています。将棋界では羽生さんが詰め将棋が最も強いと言われています。

もしかしたら、詰碁、詰め将棋が最強の棋士が、囲碁、将棋の最強棋士という仮説が立つかもしれません。真偽のほどはわかりませんが(笑)。

詰碁の問題集

詰碁問題集 囲碁上達 今日の詰碁 詰碁メニュー
杭の詰碁 棋力アップ 道場 goproblems

また、詰碁などの問題集は、以下のリンク集に多く載せています。
詰め碁リンク集

囲碁の本を読んで勉強する

囲碁の本を読んで囲碁が強くなった方も結構いるかと思います。囲碁本の特徴は、体系的に囲碁を学べる点にあります。

参考までに、無料で囲碁本(の一部)を読めるサイトを紹介します。
google書籍(囲碁)

まとめ

今回は、上記のように、布石から詰碁まで分解して、解説しましたが、さらに分解して各分野を勉強するのも一つかもしれません。

また、弱点分野から重点的につぶすのも有力な手法です。テストを90点から100点にするよりも、30点か60点にする方が容易であるように、弱点分野から勉強する方が棋力が伸びやすいからです。

いずれにせよ、最近の研究では90歳を過ぎても脳細胞は発達できることが知られているので、囲碁を楽しく勉強してどんどん強くなっていきましょう。