藤井聡太・新四段は、デビュー以来、16連勝。なんとも脅威的な勝ちっぷりですよね。羽生さんの通産省率は7割台ですが、この調子でいくと、8割、9割いきそうな勢いです。今回は、藤井聡太の強い理由について、まだ少ない情報の範囲で解説していきたいと思います。

デビュー以来の戦績

デビュー以来の戦績は、公式戦では、16勝0敗、非公式戦では、7勝2敗です。勝率は、何と驚異の9割2分でして、特に羽生三冠にも勝っているのは、すごいですよね。現在、羽生三冠との対戦成績は、非公式戦ながら1勝1敗ですので、もしかしたら、互角ぐらいの強さは既にあるのかもしれません(推測ですが)。

対局日  結果  対戦相手  棋戦 動画リンク
  2016.12.24 加藤一二三 九段   竜王戦6組一回戦  
 2017.01.26  豊川孝弘 七段  棋王戦予選二回戦  
 2017.02.09  浦野真彦 八段  竜王戦6組二回戦  
 2017.02.?  増田康宏 四段  炎の七番勝負第1局(非公式戦)  
 2017.02.?  永瀬拓矢 六段  炎の七番勝負第2局(非公式戦)  
 2017.02.? ○   斎藤慎太郎六段  炎の七番勝負第3局(非公式戦)  
 2017.02.? ○   中村太地 六段  炎の七番勝負第4局(非公式戦)  
 2017.02.?  ○  深浦康市 九段  炎の七番勝負第5局(非公式戦)  
 2017.02.?  ○  佐藤康光 九段  炎の七番勝負第6局(非公式戦)  
2017.02.? 羽生善治 三冠 炎の七番勝負第7局(非公式戦)  
2017.02.23 浦野真彦 八段 NHK杯予選一回戦  
2017.02.23 北浜健介 八段 NHK杯予選二回戦  
2017.02.23 竹内雄悟 四段 NHK杯予選決勝  
2017.03.01 有森浩三 七段 王将戦一次予選一回戦  
2017.03.10 大橋貴洸 四段 新人王戦本戦二回戦  
2017.03.16 所司和晴 七段 竜王戦6組三回戦  
2017.03.23 大橋貴洸 四段 棋王戦予選三回戦  
2017.03.26 先崎学  九段 第零期獅子王戦(非公式戦) 対局動画(youtube)
2017.03.26 羽生善治 三冠 第零期獅子王戦(非公式戦)

対局動画(youtube)

対局後の感想戦

2017.04.04 小林裕士 七段 王将戦一次予選二回戦  
2017.04.13 星野良生 四段 竜王戦6組四回戦  
2017.04.17 千田翔太 六段 NHK杯本戦一回戦  
2017.04.26 平藤眞吾 七段 棋王戦予選四回戦  
2017.05.01 金井恒太 六段 竜王戦6組準決勝  
2017.05.04 横山大樹 アマ 新人王戦本戦三回戦 棋譜解説

藤井聡太さんが強い理由とは

現在、驚異的な勝率の藤井さんですが、その強さの理由は何なのでしょうか?まだ全貌は、把握しきれませんが、新聞記事などの情報から、整理してみました。

負けず嫌い

「家族とトランプをしていても、負けたらもう1回、と自分が勝つまで終わりませんでした。小さいころは将棋に負けると泣いたり怒ったりしていました」引用元:日刊スポーツ

一流のアスリートの方々が負けず嫌いの方が多いのは、よく聞きますが、藤井聡太さんもやはり相当負けず嫌いでしたね。やはり、負けず嫌いは、一流の選手にとっては、重要な資質かもしれません。

知識の吸収力が高い

「テレビも週に1時間ついているかどうか。新聞は将棋だけでなく、頭(1面)から最後まで読みます」小学生の時、自己紹介の欄に、最近関心があることとして「尖閣諸島の問題」「南海トラフ地震」「原発」と書いて注目された。
引用元:日刊スポーツ

小中学生で新聞の記事をすべて読み切る方は、あまりいないのではないでしょうか。新聞全部の知識量は相当なものです。私自身も新聞を全部読んだことはありません(笑)。

特に特筆すべき点は、新聞全部を読むことは、知識の吸収力がすごいことの現れではないでしょうか。もしかすると常人の数倍の知識吸収力があるのかもしれません。将棋も同様なら、日々の成長も著しくなり、さすがに誰もかないませんよね。

文系科目が得意

「はっきりは覚えていませんが、新聞に書いてあったことを、そのまま書いたんだと思いますよ。あまり深く考えていたわけではないんです。でも、学校で得意な教科は社会です」引用元:日刊スポーツ

将棋の場合、強い方は、自分の読み手以上の手を読んでいるので、頭の回転、計算能力が速いと考えがちです。

しかしながら、実際は、計算能力よりは、将棋の指し手の解釈能力が重要であり、この指し手の解釈能力が優れていれば、常人が気づかない手筋なども次々と吸収していくと考えられます。そういう意味でも、藤井聡太さんは、理系科目よりは文系科目が得意なのは、うなずけます。

謙虚な点

デビュー戦以来、16連勝したせいか、藤井聡太さんのインタビュー記事をよく見かけますが、共通して言えることは、ビッグマウス的な発言(例えば、俺様は強い)みたいな発言は、一切ありませんでした。この点は、羽生さんと共通していますよね。

謙虚な姿勢でいることの利点は、新しい知識も謙虚な視点で、変なプライドによりフィルターがかからない視点で見ることができます。このため、新しい知識も変な角度ではなく、正常な視点から見ることができるため、知識の吸収度も高くなると思います。

藤井聡太さんも、謙虚な視点から、将棋の知識をどんどん吸収しているのではないでしょうか。また、「先入観にとらわれず、自分が最善と思う手を指したい」と藤井聡太さんは発言していることから、やはり、先入観にとらわれない視点を重視していることがうかがえます。

目先の勝利にこだわらない

「憧れの(プロ棋士の)先生はいないんです。いい部分を勉強するというか。今は勝ち負けにとらわれ過ぎないように。実力がないのに、結果を求めても仕方がないので。実力を高めることに集中したいです」引用元:日刊スポーツ

この発言から、目先の勝利よりは、実力を高めることに集中している点がわかります。

通常のプロ棋士であれば、やはり目先の勝利は重要であることから、目先の勝利に集中して対局に臨みます。一方、藤井聡太さんは、目先の勝利よりは、実力を高めることに集中しており、この点はさすがですよね。目先の勝利にこだわるより、実力を高めることに集中した結果、トータル的な勝ち星は、多くなるのではないでしょうか。やはり藤井聡太さんに見習う点は多いです。

1つに集中できる

「出掛けるのがちょっと面倒。あと、コンビニの店員さんにお金を渡す時が気になっちゃうんです。財布からお金を出すのに時間がかかり過ぎかなとか。無駄に怖がりなんです。生活能力が低いんです(笑い)」引用元:日刊スポーツ

「生活能力が低い」という点が特に気になりました。実際のところ、藤井聡太さんの逸話は、豊富にあることから、生活能力や生産性は低いはずはなく、かなり高いのは間違いないと思います。

だだ、「生活能力が低い」という点の裏側には、細かい点や1つの事に集中しているのではないかと考えれます。そういえば、ある大学の教授が、学問を究めるには1つの事に集中するのがよい旨のことを言われていました。つまり、1つのことに集中することで、段々と派生することもわかり、結果的に学問全体を理解することにつながることがポイントとなります。

同様に、藤井聡太さんも、1つのことに集中する姿勢が、結果的に将棋全体の強さに繋がっているのかもしれません。

藤井聡太さんの棋風は?

デビュー当初は謎に包まれていた藤井さんお棋風も、対戦を重ねるにつれて、徐々に明らかになってきました。

①終盤が強い

藤井聡太さんも終盤が得意と発言されているように、終盤は相当強いです。また、詰将棋解答選手権では3連覇中でもあることから、詰みがある局面では見逃さにのではないでしょうか。

逆に対戦相手からすると、終盤では即詰まされるのではないかという恐怖感がありますよね。藤井さんを信用しすぎて、終盤に(実は不要な)守りの手を打ってしまうこともあるかもしれません(笑)。

②攻撃型

王様を堅く囲う戦い方が主流だが、藤井新四段は王の囲いが薄い将棋を得意とし、一手勝ちを読み切ってすれすれのところを切り込んでいく。引用元:毎日新聞

王の囲いが薄く、攻撃型な点は、羽生さんにやや似ているような印象ですね。

③序盤・中盤が強い

実は、デビュー戦以降の戦績では、終盤に逆転する対局はほとんどなく、序盤・中盤で圧倒して勝つケースが、大部分とのことです。つまり、序盤・中盤も非常に長けていることになります。結局、ある将棋棋士の有名な発言である「序盤中盤終盤、隙がないと思うよ。」を体現しています(笑)。

藤井聡太さんのドキュメント番組

藤井聡太さんのドキュメントTV番組もいくつか組まれており、注目度はやはり高いですよね。今後もさらに成長されることを願います。

クローズアップ現代+ 「最年少VS.最年長 “天才”少年棋士 鮮烈デビュー」

天才中学生!藤井聡太の素顔&強さに迫る