【早期発見が重要】脳梗塞の前兆の見つけ方

【早期発見が重要】脳梗塞の前兆の見つけ方

最近では、大橋未歩アナウンサーも発症した脳梗塞。この脳梗塞の前兆を察知できれば、簡単な治療で重症化せずに治すことができます。

一方、脳梗塞の前兆の特徴を知らない場合、脳梗塞の治療が遅れることで、言語障害や寝たきりになってしまうケースもあります。ここでは、脳梗塞の前兆の察知の仕方(見つけ方)について解説します。

10代や20代で発症する若年脳梗塞もあるので、やはり、脳梗塞の予防や前兆のチェック方法は完璧にしたいですよね。

118165

脳梗塞とは

脳梗塞とは、脳内の血管がつまったりする症状のです。特に、発見が遅れることで、血流が止まり脳細胞が壊死して、顔や手足が麻痺したり、言語障害、意識障害などが引き起こされます。

脳梗塞の前兆をその後の経過

脳梗塞の前触れとして、通常、TIA(一過性脳虚血発作)を発症し、めまい、しびれなど自覚症状がでます。この自覚症状は、通常、数分から数十分で収まりますが、この自覚症状を見逃さないことが重要となります。

このTIA(一過性脳虚血発作)になると、約5%の方は、本格的な脳梗塞に移行します。一方、本格的な脳梗塞にすぐ移行しない方でも、3か月以内に15%~20%の方が脳梗塞に移行します。

従って、以下で述べる方法により、TIA(一過性脳虚血発作)による自覚症状が出たと判断した場合、すぐに救急車を呼ぶようにしましょう。

脳梗塞の前兆を調べる方法

脳梗塞の前兆を調べる方法には、自覚症状から各自が判断する方法FASTテスト方法があります。いずれの方法でも、疑わしい場合には、すぐに救急車を呼ぶようにしましょう。

脳梗塞の前兆を調べる方法1(自覚症状から各自が判断する方法)

以下の自覚症状が出た場合、脳梗塞の前触れの可能性があり、救急車を呼ぶことが推奨されています。

しびれなどの感覚障害

・片方の手足がしびれや顔の麻痺

運動障害

・片方または両方の手や足が麻痺して動かなくなる
・手足に力が入らない
・顔の筋肉が片方だけ緩んだり、口角がさがる

言語障害、失語症

・ろれつが回らず何を言っているのかわからない
・話したいのに言葉が出ない

視覚障害

・片方の目が見えにくくなる
・物が二重に見える

平衡感覚の障害

・体のバランスが取れなくなったり、ふらつき、めまいが起こる

嚥下障害

・口の中の筋肉や舌、のどなどが麻痺する
・食べ物をうまく飲み込めない

意識障害

・ぼーっとして適切な受け答えができなくなる
・言葉が理解できなくなってしまう

脳梗塞の前兆を調べる方法2(FASTテスト方法)

FASTテスト方法は、米国脳卒中協会が推奨し、日本でも普及している方法です。FASTテスト方法は、以下の4つからなり、1つでも該当すれば、救急車を呼ぶようにします。

F(Face(顔))(顔の麻痺のチェック)

笑顔をつくるように、「い」と声をだしながら、口角をしっかりあげます。片方の口角が下がっていれば、疑いありです。

A(Aem(腕))(腕の麻痺のチェック)

手のひらを上にして、腕をまっすぐのばします。そのまま目をつむります。どちらかの手が下がってきたら、疑いありです。

S(Speech(言葉))(言葉の異常をチェックする)

短い文章を声に出して話すチェック方法です。推奨されている文章は「太郎が花子にりんごをあげた」です。声に出してろれつが回らない場合、疑いありです。

T(Time(時間))(すぐに救急車を呼ぶ)

脳梗塞の治療は、時間との勝負なので、上記3つのテストで1つでも、疑いありの場合、即座に救急車を呼ぶことが推奨されています。

まとめ

簡単にまとめると、ろれつが回らなくなっり、手足のしびれ・麻痺などの場合、脳梗塞の疑いありとなります。脳梗塞では、前兆を察知することで、簡単な治療で治すことができる病気であるため、早期発見が重要となります。

※脳梗塞を予防する方法、食べ物に関する記事はこちらをどうぞ
脳梗塞を予防する方法
脳梗塞や心筋梗塞の原因となる血栓を効果的に減らす食べ物